雲居寺 本堂 雲居寺 山門
 鎌倉建長寺派の十刹の一つに数えられ、鎌倉時代以前は、天台、真言、禅の三宗兼学の寺院であったと伝えられています。およそ700年前、鎌渓是尊禅師により臨済宗の寺院として開山されました。
 宝暦年間(1751〜1764)に当寺に住職され、後建長寺の202世となられた大雲和尚[天明三(1783)年示寂、亡くなられた]が、この津久井の地に「西国33番観音霊場」を歓請され、雲居寺を第一番の札所とし隣山の来迎寺を第33番とする巡拝の道を開き、信仰の神髄である「山中の賊は破り易く、心中の賊は破り難し」の心を体得する道場としたと伝えられます。
 「競馬の寺」の異名は、観音霊場の創設者の大雲和尚が毎年4月24日に「水陸会」と名付けた施餓鬼会を行い、これに伏せて寺の前の鉄砲馬場(一直線のトラック)で、農耕馬の競馬が行われたことから興ったもので、ここで売られる竹笊は養蚕業繁昌の縁起ものとして珍重されたそうです。現在も、毎年同日には、昼から晩まで数十軒程度の出店で賑わっております。

(参考資料:津久井観音霊場2008)
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